PTSD

ショッキングな出来事に遭遇すると、平常心ではいられなくなることがあります。例えば、失恋した時や試験に落ちた時なんかもそうです。そんな時は食欲がな くなったり、眠れなかったりと、抑うつ的になっても不思議ではありません。このような現象が「PTSD」で、日本語では「心的外傷後ストレス障害」と呼ば れています。何らかの出来事が心に傷(トラウマ)を残し、その後も心理的障害に悩まされるというものです。

原因と症状

PTSDは戦闘や災害の経験、強盗や誘拐などの犯罪被害、強姦、児童虐待、性的虐待、家庭内暴力(DV)、事故など、多様な出来事が「トラウマ」と なって生じます。また、自分の命を脅かすような体験だけでなく、家族や友人の死に直面したり、死の場面を目撃したりすることがトラウマになることも。


PTSDの症状は「再体験症状」「回避・麻痺症状」「覚醒昴進症状」という3つのグループから構成されます。この3つのグループ症 状が1ヶ月以上にわたって持続し、それによって主観的苦痛や生活機能、社会機能に明らかな支障が認められたときに、はじめて「PTSD」と診断されます。


出典:うつ病克服ガイド