社会問題として取り扱われることが多くなったうつ病。ストレスが原因だと言われる一方で、実は普段食べている物で発症するリスクは大きく変わってくると言われています。そこで今回は、リスクを上げる食品、下げる食品をそれぞれ紹介します。
■うつ病のリスクを上げる食品とは
うつ病のリスクを上げる食品はズバリGI値が高い食品群です。GI値とは、糖分を摂取したときの血糖値の上昇率を表した指標のこと。高ければ高いほど食後の血糖値が上がりやすいのです。この急激な変化が、精神的に芳しくなく、不安感を増幅させてしまうという実験結果もあります。現代は予備群も含めて、糖尿病を発症している人が国民の1/5を占める時代。うつ病予防としての意味合いだけでなく、高GI値の食品は避けておくのが賢明です。では、具体的にどんな食べ物があてはまるのでしょうか。読者の中には、糖分が高いお菓子やケーキを思い浮かべている方も多いでしょう。しかし、実はそれだけではないのです。ご飯、パン、麺類などもGI値は高い数値となっています。つまり、現代の日本人の主食となりやすい食物はほぼ当てはまっています。
■うつ病のリスクを下げる食品とは
では、逆にうつ病のリスクを下げる食品は何でしょうか。まずはGI値が低い食べ物。主食となり得るものでも、血糖値の急激な上昇を避ける工夫は、できるだけ白いものを食べないことが挙げられます。ご飯も白米ではなく玄米。砂糖も上白糖ではなくきび砂糖。小麦粉も全粒粉といって、糖吸収が緩やかなものを選ぶようにしましょう。次に、ビタミンB群を始め、ビタミン、ミネラルを豊富に含んだ食物。なんといっても野菜ですね。緑黄色野菜と呼ばれるきちんと色がついた野菜をとることが大事です。この色や香りに代表される成分は、近年第7の栄養素であるファイトケミカルスとしても注目されており、抗酸化作用があります。ストレスや生活習慣の乱れにより活性酸素が増えると精神的な疲れにも影響するので、この成分も有用です。
■セロトニンをきちんと分泌させよう
そして、うつ病の大きな原因としては、セロトニンがきちんと分泌されていないことが挙げられます。セロトニンは別名「幸福の案内人」とも呼ばれる脳内神経伝達物質です。原材料はトリプトファンという必須アミノ酸の一種で、これは植物性のタンパク質に多く含まれています。よって、大豆や卵などもうつ病のリスクを下げる食品です。このセロトニンは、日光を浴びることによっても分泌されます。さらに中でも良いとされるのが朝日。したがって、きちんと朝早起きして太陽の光を浴びる習慣をつけることが大事です。
大学生になると、決まったカリキュラムがなく、生活が不規則になる人も出てくるでしょう。特に一人暮らしを始めた人は規則的な生活習慣を送ることを心がけるようにすることが大事です。食事も糖質過多に気をつけて三食きちんとバランスよく食べることを意識しましょう。