職場の人間関係が原因でうつ病になった時はどうすればいい?




職場の人間関係が原因でうつ病になってしまった場合の対処法について紹介します。

 


■うつ病の原因である人間関係を遠ざける

 

うつ病ではストレス要因を取り除くことが治療の第一歩となります。職場の人間関係が原因でうつ病を発症している場合は、その関係から身を遠ざけるようにしてください。そのための主な対処法を紹介します。

上司など会社に相談し、勤務環境を変えてもらううつ病の人は自分に責任があると思い込み、「会社を辞める」と決断してしまいがちですが、うつ病を発症しているときは認知機能が低下しているため、冷静な判断が下せなくなっている可能性があります。まずは、上司に現在の状況を報告し、そのうえで職場環境の変更などの対策を相談してみましょう。

休職してストレスの原因から離れるストレス要因から遠ざかることが重要です。うつ病の人でも仕事を続けていくケースはありますが、ストレスを抱えこみながらの業務では、うつ病治療を長引かせるだけでなく、悪化させる危険もあります。うつ病を長引かせないためにも、いったん休職することをおすすめします。

パワハラによるうつ病は早々に対策を上司によるパワーハラスメントは、セクハラとは異なり、その行為そのものを規制する法律がありません。暴言が「指導・助言」と判断されることもあり、ハラスメント自体が表面化しにくく、会社側も気づかないまま、本人だけが苦しむ状況になりがちです。パワーハラスメントによるうつ病が考えられる場合は、会社なら産業医、病院なら主治医などに相談しながら、職場環境や業務内容の変更を会社に訴えるようにしてください。


■対人関係療法で人間関係を改善する

 

対人関係が原因のうつ病に対して用いられる治療法が「対人関係治療法」です。対人関係療法(Interpersonal psychotherapy、IPT)は、12〜16週間の短期精神療法で精神的障害を回復させる対面的な個人療法です。自分に大きな関わりのある他者と現在の自分との関係に焦点を当て、その中で病気の原因を探り、治療を行います。また、グループセラピー(集団療法)を活用する場合もあります。うつ病の治療では、薬物療法との併用で再発防止効果があるといわれています。

 

 

2015.11.29  ヘルスケア大学から引用

 

 

ランキング参加中。押してください。