保険証を使って診療を受けると、会社に知られてしまうのでは・・・と危惧する人もいるでしょう。健康保険には「組合管掌保険」と 「政府管掌保険」の2種類があり、後者は健康保険事務所が健康保険業務を扱うため、絶対に情報は漏れません。一方で、組合管掌保険は従業員700人以上の 大会社、あるいは同一業種の中小企業が集まってつくる健康保険組合のことです。別法人ではありますが、組合は企業内に設置されたり、社員が出向するという 形で働いたりしています。しかし、会社に知られる心配はまずありません。それは健康保険組合には守秘義務があり、業務上で知ったことは外部に漏らさない決 まりになっているからです。
会社に知られたくないがために健康保険証を使わず、自費で診察を受けることもできます。でも、1回あたり1万 円前後の出費が半年~1年続く・・・と考えると、どうでしょうか?お金が苦しいからといって治療を中断すると、せっかく良くなった症状もゼロに戻ってしま います。治療が受 けられず苦しい思いをするのは、他の誰でもない・・・本人です。
出典:うつ病克服ガイド