更年期障害

卵巣のはたらきが衰え、停止するまでの期間(閉経の前後10年)を「更年期」といい、この間に起こる心身のさまざまな症状を「更年期症状」といいます。そ の出方や程度、期間はさまざまで、ほとんど自覚症状がない人もいれば、長い間強い症状に苦しむ人も。中でも症状が重く、日常生活に支障をきたすほどひどい 場合は「更年期障害」と診断されます。

原因と症状

卵巣は35歳をピークに徐々に老化し、更年期に入る頃には女性ホルモン、特にエストロゲンの分泌が急激に減少 します。エストロゲンの分泌が減り始めると月経周期に変化がみられ、これが更年期における最初のサインです。やがては閉経を迎えるわけですが、徐々に周期 が長くなるわけではなく、更年期の始めには周期が短くなることもあります。そして、月経が不規則になるのと前後して、更年期症状が現れ始めるのです。


更年期症状は多岐にわたり、下記に示した以外の症状が出ることもあるでしょう。また、ホルモン分泌の乱れに対して心身が敏感に反応する人とそれほどでもない人がいるので、症状の強さにもかなりの個人差がみられます。


出典:うつ病克服ガイド