身近な人がうつ病で悩んでいるみたいだけど、どんな風にして力になってあげればいいのかわからない・・・という声をよく耳にします。まず、うつ病の患者さんのためにすることは、この病気についてよく勉強することです。
うつ病は「病気」です。
うつ病の患者さんは“気の持ちよう”ですぐに治ると思っている人が多いうえ、「自分は病気じゃないから病院に行く必要がない」とそのままズルズルと悪化させてしまいがちです。もし、家族や周囲の方からみて“様子がおかしい”と思うことがしばらく続いていたり、何日も落ち込んでいたりするようであれば「うつ病」の可能性をやさしく説明してあげてください。そして、“気の持ちよう”でうつ病は治らないこと、きちんとした治療をすれば必ず治ることを理解してもらいましょう。
身近な人がうつ病になったら・・・
普通のケガや病気と違い、鬱病では傷口が目に見えません。そのため、患者さんの苦しみや辛さが周囲の人には理解し難いこともあるでしょう。しかし、うつ病の患者さんはストレスなどによって脳内の活力や意欲を伝える神経伝達物質のバランスが乱れ、これによって憂鬱感や意欲の低下が生じています。この目に見えない患者さんのカラダの変化をしっかりと受け止め、理解してあげてください。
出典:うつ病克服ガイド
1.プレッシャーやストレスになる事を取り除く
環境が変えられる場合は、ストレスのない環境に変えてあげることが必要です。
または、仕事の作業量を減らしたり、難しい判断は先送りするという事でも協力は出来ると思います。
まずは、感情に余裕が出来るような状態にしてあげるのが良いでしょう。
2.理解を分かち合いながら会話をする
うつ病の方は、孤独感や劣等感が強くなります。
また、周りに迷惑をかけているという加害者意識も持ってしまう事があります。
周りの方は、そのような「偏った考えは自分の中だけのもので、客観的に見ればそんな事はない」という理解を示しながらのコミュニケーションが必要になります。
決してそのような考えを否定的に論じる事はやめましょう。
気持ちを理解した上で、別の見解も一緒に考えてあげるというのが良いでしょう。
3.無理をさせない
うつ病の方は、病気をなんとかしようとして無理をすることがあります。
うつ病を回復するには本人の努力も必要ですが、焦って無理をすると症状が悪化する事もあります。
うつ病にいいからと、薬を乱用したり、無理な運動をしたりという事にならないようにしなければなりません。
また、症状が改善した頃に自己判断で服薬をやめてしまうのも良くないことがありますので、周りの方は注意をする必要があるでしょう。
出典:うつ病教室