精神科の治療は、精神科医が薬物療法を行いながら、併せて、面接を通して人間関係の改善や社会適応能力の向上を図るための指示や助言等を行うのが一般的です。
薬物療法と精神科医との面接に並行して、同じような病状の方のグループで行う集団精神療法、家族が相談する家族療法、デイ・ケアなどの特別な治療プログラムを受けることもできます。
また、面接で行う治療の中で特別なものとして、精神分析や森田療法、認知行動療法などを行う医療機関があります。
症状が重くて、外来治療では治療効果があがらないとき、十分な休養が必要なとき、自殺などの危険があるときには、入院治療が必要になります。
出典:みんなのメンタルヘルス総合サイト
うつ病治療の基本は休養と薬物療法です。うつ病になると心身ともにエネルギーが枯渇した状態になりますから、さまざまなストレスから離れてとにかく休養を とることが重要になってきます。うつ病になりやすい人ほど休養をとることに罪悪感や焦燥感を抱きがちですが、早めの十分な休養が早期回復につながることを
理解し、ストレスを受けにくい環境づくりに取り組みましょう。家族あるいは周囲の人たちに十分に休養をとれる環境を整えてもらうようなサポートも大切で す。自殺願望が強い場合や心身の消耗が著しい場合には入院治療を行いますが、そこまで症状がひどくなくとも、たとえば幼い子どもを抱えていたり、家族の理
解が得られずに休養できない場合など、自宅で十分に休むことができない環境の場合にも療養を目的に入院することもあります。
十分な休養をとりながら薬物療法を行うことで、うつ病のほとんどは快方に向かいます。しかし、うつ症状を乗り切り回復期に入る(快方に向かう)と、活動性 が上がるために逆に自殺企図(自殺を図ること)が増えることが知られていますから注意が必要です。回復期は症状の変化が激しいことを理解し、その変化を最
小限に抑えるためにも規則正しい抗うつ薬の服薬を心がける必要があります。また、回復期においてはうつ病になりやすい思考パターンを改善させたり、症状を 悪化させやすい対人関係の問題を解決できるスキルを身につけるなどの精神療法を組み合わせながら治療が進められます。
出典:メンタルナビ